昨日11月26日は恥ずかしながらワタクシメの59回目の誕生日でして。50代最後の1年が本日より始まった訳です。と言っても何が変わる訳ではありませんし、特別な感慨もありませんが個人的に寿命みたいなものを考えてしまう年なんです。私の父は今から31年前の10月19日、59歳と8カ月で亡くなりました。当時私は27歳で、生後7か月の息子がおりました。1982年というその年は息子を得た年であり、最愛の父を亡くした年なのです。「ソフィーの選択」ではないけど、誰かに「息子と父の命のどちらが大切だ?」と聞かれ続けていたような、そんな年なんです。深い悲しみから逃れるために毎日自問自答していたんです。その究極の選択の答はこうです。悲しみに暮れながらやむなく私は幼い息子を選ぶだろう、ガンに侵された父自身も母になった娘の選択を正しいと言うに決まっていると。そして赤ん坊の息子の成長が、まさに父を失った私の心の悲しみを知らぬ間に救ってくれていた。27歳の私は「命の順番」みたいなものを、その1982年に学んだのです。愛する者を胸に抱きながら、愛する者を見送るのだと学んだのです。その時の父の年が59歳で、あの時「病める者、老いる者」として目の前にあった父が、今日の私の年だったとは。だから個人的に59歳は考えてしまう年なんです。昨年孫娘も得て、世間的には正真正銘お祖母さんですので、順番を考える年ではありますね。でも私はまだまだ健康ですし憎まれ口も叩きます(笑)ただそっと、命のあり方などを胸中で考える年となったと言う事です。そんな私の思いを知ってか知らずか、昨夜は家族の者が思いがけないサプライズバースデーパーティーを開いてくれて、文字通りサプライズ!させられ、しみじみと幸せを噛みしめた59歳の誕生日となりました!
TAZZ