2011年12月2日金曜日

Hometown

11月26日27日のライブを終え帰って参りました。26日の行橋市のライブは旧友O氏が尽力してくれ、27日の小倉ループでのライブは中高時代からの友人E子、Mほ、M子の3人が、まさに微に入り細にわたる準備をしてくれて実現しました。忙しい中、全くのボランティアで4か月前から動いてくれた友人たちに感謝感謝です。音響、映像、照明の皆さん、宣伝のために快くポスターを貼ってくれたお店の数々、そして何より当日のライブに集まって下さった沢山の人達に心から感謝します。O氏や熟年女子E子、Mほ、M子の努力に報いるライブが出来るのか?日程が近づくにつれ、私のプレッシャーは日々巨大化する一方で。この4ヶ月間、私の意識からこの2日が消える日は一度もありませんでした。だからこそ大緊張しました!しかし気づけば、皆の温かい思いが私に力を注いでくれてどうにか終えることが出来ました。熟年となった仲間たちと再会すれば、それぞれにそれぞれの人生があって、泣いたり笑ったり。昔の歌にも今の歌にも熱心に耳を傾けて聴いてくれて、私の57回目の誕生日は連日大変嬉しくて、有難くて印象深いものになりました。
もうすぐ81歳になる母がいろんな事柄を忘れるようになってから数年がたちます。私が見舞うと、「Tちゃん遠い所来てくれてありがとう!」と名前も顔もまだ覚えてくれています。ただし三日間ほど続けて訪問しても全く同じ挨拶。昨日の事や直前の事はなかなか記憶出来ません。母の活きている記憶は、たった今の事とずっと昔の楽しい思い出たちです。幼い日の記憶は母の脳裏から簡単には去りません。そんな母を見るにつけ、私のHometownは何処だろうと考えるようになりました。母は私たち4人の子供を儲ける26歳くらいまで自分の生まれた家を離れることはありませんでした。それに比べ、私は18歳まで4回も引っ越しをしました。だから自分のIdentityにいつも不安を感じています。私の子供たちは大人になるまで同じテリトリーで過ごしましたので、彼らは何の疑いもなくHometownを感じることが出来るはずです。記憶の濃淡は、経験した時間によるものだとずっと思っていましたが、どうもそれだけではないようです。両親は円満でしたが、母は父と長い時間過ごした土地の名前を上手く思い出せません。しかし自分の生まれ育った場所は、心の底の方にあるせいかよく覚えていて、今もそこにいるような気がしているようです。私の勝手な想像ですが、人が精神的に一番強いインパクトを受けるのは思春期じゃないでしょうか?そしてその時間を過ごした場所をHometownと認識するのではないでしょうか?まさに今回ライブをして実感したんです。私は上京してもうすぐ40年になります。この頃母を追いかけるように色んなことを忘れます。でも子供だった頃の記憶は不思議に鮮明です。私にもHometownがあったんだと今回いたく安堵しました!こんな素敵な時間を与えてくれた仲間とHometownに感謝します!!そして来週はお隣の大分県中津市でのライブに向かいます。また母と一時の再会です。
TAZZ

2 件のコメント:

  1. がしっと決まったライブだったんですね。
    行けなかったけどその時の映像が私にも浮かび上がります。
    素敵な時間です。
    昔の仲間というものは結構心が通じ合いますよね!
    Tazzママも口では昨日来たことを忘れているようでも、ちゃんと心の中にはインプットされてると思います。
    母に5年会っていない自分を反省、、、。

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  2. 豊島さん、
    同窓生KKの妹、M子です。

    行橋・小倉の凱旋ライブから丁度ひと月。私にとっては、豊島さんと35年ぶりの再会でした。恐らく、あの日ライブ会場に居合わせた中高年の多くの方々が、ご自分の歩まれた各々の人生を振り返えられ、人生という時の流れの重みを共感した時間であったと思います。

    自身、昨夏に突然の病が発覚、自分の人生の終焉を垣間見るような体験をし、心身共に元気を取り戻した今のうちにと、やりたいと思いつつも先延ばしにしていた事をやり、身辺整理を始めたところです。豊島さんの「あなたは海になった」を聴く度に(CD「キッチンより愛をこめて」を購入させていただきました)、私の心に寄せては返す波のように、喜び、悲しみ、懐かしさ、愛おしさ、、、様々な思いが溢れ、胸が一杯になります。

    「真円の月」のような夫婦大先輩にはまだまだ及びませんが、結婚4年、遅ればせながらようやく夫婦の機微が分かり始めた気がいたします。

    大磯に住んでいる私の親友(彼女も豊島さんの後輩)が、1月の横浜でのライブに行くのを楽しみにしています。ライブの後に話せる機会があると良いのですが。

    近い将来、福岡でのライブも検討していただけると嬉しいです。私を始め、豊島さんの後輩で学生当時からファンだった友人が沢山います。

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