2010年6月9日水曜日

長い散歩

昨日、午後3時過ぎから6時近くまで愚犬と歩きました。実は随分前から、耳をさかんに掻いて痛がっている愚犬を獣医師に診てもらわなきゃと思っていたんです。だから今にも雨が降りだしそうな曇天の下をヤツと一緒に歩きました。我が家は山、向かうは海。そう距離にして片道3.5キロくらいでしょうか。ヤツは何処に行くかも告げられず、時々私の顔を見上げながらも、黙々とただひたすら歩いてました。ただ病院のドアの前に立った瞬間、ただならぬ空気を察したのか、さっさと帰るポジショニング。これぞまさに動物的勘ってやつです。ヤツは元来喋れず、疑い深い。ただし人様に勝手にペットにされた悲しき運命ゆえ、最終的には従わざるを得ない立場。必死で難を逃れようと抵抗するも私に抱かれ診察台の上。まさにまな板の上の犬。話せば長くなるんだけど、立ち耳の犬種はたれ耳に比べ耳の病気になりにくいとよく言われるのだけど、柴犬はどうもその常識には反するらしい。そもそも、始まりは”随分頭を振るなあ”から。そのうち何とも物悲しく可哀相な”キューン”的泣き声が外から聞こえるようになり。耳を見ると後ろ足で掻いたであろう傷。抗生剤の軟膏を塗りつつ様子を見ていたものの、なかなか効果なし。掻かなくするためにと、エリザベス女王かザビエルみたいな”カラー”って襟巻きを買ってきて装着。そのカラーのお陰で、”キューン”は無くなり傷口も少し癒えてきたんだけど、今度はそのラッパ的カラーのストレスで首周りの毛が抜け可哀相な事に。ヤツも喋れれば話は簡単なんだけど、やはり病院に行くしかないなとの結論で長い散歩に。私が子どもの頃我が家にいたシロは、お決まりの散歩タイムもなく、食事は人間様の残り物、きれいにシャンプーじゃ爪きりじゃお尻絞りもなし、ただいつも庭の犬小屋にいて、家族の生活の傍にさりげなく生きていたって感じかな。あの頃はそういうものだったね、人間と犬の関係。現在は、友人、家族、子どもみたいな役割を犬に求めることが多いよね。だからヤツの嫌いな病院にも、ヤツのためを思い連れてかなきゃならない。せめていつもより長く楽しい散歩をさせてやろうとの親心。耳にもともと住んでいる細菌やらカビの一種の酵母みたいなものが増殖していて痒いのですよと獣医師のM氏。私にも顕微鏡を覗かせて下さって、納得です。一週間分の飲み薬を頂いて、本日より開始しました。一日も早く治るといいのですが。ヤツの帰りの歩行の素早かったことと言ったら!!いやはや往復7キロ頑張りました。ヤツにとって実に恐ろしい状況になると、そのつぶらな瞳は私しか見ません。”どうなってんの?””大丈夫か?””助けてくれよ”って言ってるわけで。実に愛しいヤツではあるのです。
TAZZ

3 件のコメント:

  1. あの4月のライブで話されていた耳、まだ放置されてたんですか。ダメじゃないですか。ペットの健康管理は飼い主の…なんて、こんなこと言うと、また重荷になっちゃいそうですが。
    でも、原因菌が分ったという事は、完治しそうですね。よかったです。

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  2. 我家にはゴールデンとビーグルのミックス犬「クイニー」くん(7歳)がいます。
    縁あってここに(我家)に来ることになったからには「この家に来て本当に幸せだった」と思える人生(?)を送らせてあげたい・・と、常に考えています。
    なのに、「ワン♪」と彼が要求しても手が放せなかったり、ちょっと面倒臭いと「うるさいよ~」「はい、はい、もうちょっとね~」なんて言っちゃう。
    ただトイレに行きたいのを教えてるだけなのにね・・
    「人間は好きな時に好きなことが出来ていいよね・・」って、彼は思っているんだろうな~
    やっぱり人間に生まれて来て、たづみさんのブログを読んだりライヴに行かれたり・・なんて幸せな立場なんだろうと実感。
    どれどれ、ちょっと頭なでに行こうかな?
    どんたくくん、早くよくなってね。

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  3. ドンタクのつぶらな瞳、想像できます。
    人間と一緒にいる生き物はやはり人間に似てくるのでしょうね。
    そのカビ菌とやらもドンタクの耳に住み着くとはけしからん。
    とっとと立ち去ってもらいましょう。カイカイは嫌だよね。
    しかし往復7キロは結構あるね。この際毎日やってみるとか、、、。

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