2015年11月28日土曜日

誕生日に再生しました!

実家に置き去りにされてしまった山水のステレオAPS1200。アンプは錆びつきターンテーブルはベルトが炭化?しているのか黒い物がボロボロ出てきて全く動かない。サンスイのステレオを専門に修理しているラボに連絡してみたが、もう諦めた方が賢明だと言われた。昨年亡くなった最愛の兄が高校生の頃、毎日のようにこのステレオの前にいた。アストラッドやマルワルドロンやセルジオメンデスやチックコーリアを私も聞いた。そんな思い出のあるこのステレオを捨てるのは忍びないと送ってもらったのだが、大きなお荷物と化していた。ところがところが、何と何と、夫が苦労して別物のターンテーブルとアンプを入れ込み再生させてくれた!スピーカーは奇跡みたいな話だけど、しっかりと鳴ってくれて!本当に奇跡!ラボの人は『スピーカーも絶対壊れていますよ』と言ったのに。昨夜、懐かしいレコードをかけて聴いていたら泣けてきた。こんな誕生日プレゼント、想像もしていなかったから。

TAZZ


2015年11月16日月曜日

もうすぐ発売です!

「Light Mellow」というアルバムが18日にリリースされます。ウン十年前に発売された、私の数枚のアルバムから17曲をセレクトしたものです。企画販売元であるウルトラ・ヴァイブのセンスに拍手です!私自身も大好きなセレクションとなっています。最近よく耳にするAORってご存知ですか?AってのはAudioだったりAdultだったりAlbumだったりと不明ですが、ORはOrientedRockの略ですって。70年代から80年代に流行った、緻密に作り込まれたアレンジが魅力の音楽のことをAORって言うらしい。私の大好きなマイケル・フランクスのアルバムなどはその代表なんじゃないでしょうか。そのAORが単なるノスタルジーではなく、今となっては逆に新鮮にも感じられるとのことで人気らしい。「せいのっ!」ってな勢いや、また毎回違って当たり前なアドリブで聞かせる音楽とは一味違い、凄腕ミュージシャン達がキメキメで作った音空間があの時代にはあった気がしますね。ある意味、贅沢な音楽制作ができていた時代でしたね。18曲目には、最近の私の曲がおまけで付いています。それはAORとは別世界ですけれど(笑)http:www.ultra-vybe.co.jp
TAZZ


2015年11月6日金曜日

犬は吠えるし、カラスは鳴くし、おまけに飛行機も飛んだ!

9月のある日、豊君と米ちゃんが、114段の階段を上ってやってきて「TAZZさんやりましょう!」と。ずっと前から我が家で歌っている映像を撮ろうとの申し出に同意はしたものの、何となく「どうなの?それって、いいの?そんなで」という引っかかりがありなかなか実現せず。自然体が大の苦手で、いろいろ飾ってしまう自分をどうにかこうにかごまかしてやってみました。練習もせず、一発撮りで。朝の10時から8曲。ランチタイム1時間は私の仕込んでいた、ハーブ漬けのポークソテーとジャガイモとビールとワインでお腹を満たし、午後も苦手な自然体。もう少し美しい映像になるようにテーブルの上を片づけたり、椅子を整理したりすべきだったけれど、誰もそんなことはお構いなしで次々やったから後の祭り。豊君のギターは圧巻だけど、聞いてみれば、犬は吠えるし、カラスは鳴くし、おまけに」飛行機も飛んだ!YOUTUBEでご確認のほど(笑)
TAZZ

2015年11月5日木曜日

「AROUND60、どんな明日も抱きしめたい」LIVE後記

10月24日、青春の6年間を過ごした懐かしい北九州市小倉でLIVEを致しました。会場は小倉北区に古くからある富野教会。想像を上回る沢山の方々が、教会に集まって下さいました。春に友人から「LIVEをやろうよ」と連絡をもらい、「教会で大丈夫なの?」と私。こんな会話から始まったこの企画は、友人2人の無償の努力により実現しました。厳粛なる教会をLIVE会場として提供して下さった黄牧師、何よりも当日足を運んで下さった沢山の方々に、遅ればせながら深く感謝致します。中学高校と6年間ミッションスクールに通ったため、教会の中に入ると不思議に落ち着く自分に驚きましたし、いつものLIVEとは一味違う空気を楽しみました。そもそも教会は天井が高く、音楽には大変相応しい場所なのだと実感致しました。讃美歌も3曲歌いました。それぞれブルース、バラード、ボサノバにアレンジして歌ってみました。子供だった自分が歌っていた讃美歌を、60代で歌う気分はこんな感じなのかと、個人的には感慨深いものでした。そういえばこんなことがありました。遠方から来たという男性2人が、本番前皆と歓談している所にやってきて「今日、海が見たい、歌いますか?」と。「今日のメニューには入れていないのよ」と私。ピアノの米田君が譜面を探したら「ありました」と。で、誰もいない本番前、そのお二人の前で、申し訳ないくらいの未完成な「海が見たい」を披露し、我ながら苦笑。LIVEには沢山の懐かしい同窓生が来てくれていて、「覚えている?」「覚えてるよ!」の言葉が、あちこちから聞こえてきて、時間の経過をつくづく思い知らされ、お互いの人生を確認するように見つめ合いました。うまく言えないけれど、とても幸せでした。闘病していて来られなかった友人からも、LIVE後電話をもらい「行きたかったのに行けなかった、ごめんね」「何言ってるの、ちゃんと養生してね」。私たちはそれぞれの「AROUND60」を抱きしめているのです。どんな明日にだって向かっていくのです。

TAZZ