TAZZ
2015年11月5日木曜日
「AROUND60、どんな明日も抱きしめたい」LIVE後記
10月24日、青春の6年間を過ごした懐かしい北九州市小倉でLIVEを致しました。会場は小倉北区に古くからある富野教会。想像を上回る沢山の方々が、教会に集まって下さいました。春に友人から「LIVEをやろうよ」と連絡をもらい、「教会で大丈夫なの?」と私。こんな会話から始まったこの企画は、友人2人の無償の努力により実現しました。厳粛なる教会をLIVE会場として提供して下さった黄牧師、何よりも当日足を運んで下さった沢山の方々に、遅ればせながら深く感謝致します。中学高校と6年間ミッションスクールに通ったため、教会の中に入ると不思議に落ち着く自分に驚きましたし、いつものLIVEとは一味違う空気を楽しみました。そもそも教会は天井が高く、音楽には大変相応しい場所なのだと実感致しました。讃美歌も3曲歌いました。それぞれブルース、バラード、ボサノバにアレンジして歌ってみました。子供だった自分が歌っていた讃美歌を、60代で歌う気分はこんな感じなのかと、個人的には感慨深いものでした。そういえばこんなことがありました。遠方から来たという男性2人が、本番前皆と歓談している所にやってきて「今日、海が見たい、歌いますか?」と。「今日のメニューには入れていないのよ」と私。ピアノの米田君が譜面を探したら「ありました」と。で、誰もいない本番前、そのお二人の前で、申し訳ないくらいの未完成な「海が見たい」を披露し、我ながら苦笑。LIVEには沢山の懐かしい同窓生が来てくれていて、「覚えている?」「覚えてるよ!」の言葉が、あちこちから聞こえてきて、時間の経過をつくづく思い知らされ、お互いの人生を確認するように見つめ合いました。うまく言えないけれど、とても幸せでした。闘病していて来られなかった友人からも、LIVE後電話をもらい「行きたかったのに行けなかった、ごめんね」「何言ってるの、ちゃんと養生してね」。私たちはそれぞれの「AROUND60」を抱きしめているのです。どんな明日にだって向かっていくのです。
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